浴室用手すりはレンタルできる?結論から解説
「浴室用の手すりってレンタルできるの?」
入浴時の転倒が心配になり、こうした疑問を持つ方はとても多いです。
結論からお伝えすると、浴室用手すりは原則としてレンタルできません。
手すりは介護保険の福祉用具レンタルの対象外となっており、浴室で使う手すりも同様です。
そのため「月々いくらで借りる」という形では利用できない点に注意が必要です。
なぜ浴室用手すりはレンタルできないのか
介護保険の福祉用具レンタルは、繰り返し他の利用者が使えるものが対象になります。
しかし浴室用手すりは、
- 利用者の体格や浴槽形状に合わせて固定する
- 安全性を確保するため、しっかり設置する必要がある
- 衛生面・劣化の問題がある
といった理由から、レンタルには向いていません。
そのため介護保険制度上も「レンタル対象外」とされています。
浴室用手すりを使いたい場合の主な選択肢
「じゃあ、浴室の手すりはどうやって用意すればいいの?」
実は、浴室用手すりには主に3つの導入方法があります。
- 介護保険を使って購入する(特定福祉用具購入)
- 住宅改修で手すりを設置する
- 介護保険を使わず自費で購入・設置する
それぞれ費用や向いているケースが異なるため、順番に確認していきましょう。
介護保険で購入できる「浴槽手すり」とは
浴室用手すりの中でも、介護保険で購入できるものがあります。
それが「特定福祉用具購入」の対象となる浴槽手すりです。
浴槽手すりは、浴槽のフチに挟み込むように固定し、
またぐ動作や立ち座りをサポートする福祉用具です。
工事不要で設置できる点が特徴で、
「まずは最低限の転倒対策をしたい」という方によく選ばれています。
介護保険を利用すれば、年間10万円までの購入費が対象となり、
原則1割負担で購入することが可能です。
浴槽手すりが向いているケース・注意点
浴槽手すりは便利な一方で、すべての方に万能というわけではありません。
例えば、
- 浴槽のまたぎ動作が不安定な方
- 浴槽の出入り時に支えが欲しい方
- 工事をせずに対策したい方
には向いていますが、
- 浴室内の移動全体が不安な場合
- 立ち上がりや方向転換に支えが必要な場合
こうしたケースでは、浴槽手すりだけでは不十分なこともあります。
介護保険で購入できる代表的な浴槽手すり
特定福祉用具購入の対象となる浴槽手すりには、いくつか代表的な商品があります。
ここでは現場でもよく使われているものを紹介します。
アロン化成|UST-130N
アロン化成の「UST-130N」は、浴槽のフチにしっかり固定できる定番の浴槽手すりです。
- 浴槽の縁を挟み込む構造で安定性が高い
- 立ち上がり・またぎ動作をサポート
- 介護保険の特定福祉用具購入対象
工事不要で設置できるため、「まずは浴槽の出入りを安全にしたい」
という方に選ばれることが多い商品です。
浴槽手すりだけでは不安な場合の選択肢
浴槽手すりは便利ですが、浴室内の動作すべてをカバーできるわけではありません。
以下のような場合は、浴槽手すり単体では不十分なことがあります。
- 浴室内の移動時にふらつきがある
- 洗い場での立ち座りが不安定
- 方向転換時につかまる場所がない
こうしたケースでは、住宅改修による手すり設置を検討することが多くなります。
住宅改修で設置する浴室手すりについて
浴室用手すりは、介護保険の住宅改修を利用して設置する方法が一般的です。
在来工法の浴室はもちろん、ユニットバスでも後付けできる手すりがあります。
住宅改修では、以下のような位置に手すりを設置するケースが多く見られます。
- 浴室入口付近
- 洗い場の立ち座り位置
- 浴槽の出入り動線
利用者の身体状況や動作に合わせて設置位置を決めることが、
転倒予防には非常に重要です。
ユニットバスでも設置できる後付け手すり
「ユニットバスだから手すりは付けられないのでは?」と心配される方も多いですが、
実際にはユニットバス対応の後付け手すりもあります。
例えば、ホクメイのマスカットポールは、
床と天井で突っ張る構造の手すりで、壁に大きな加工をせず設置できるケースがあります。
ただし、天井強度や浴室の構造によっては設置できない場合もあるため、
事前の確認が欠かせません。
浴室用手すりは誰に相談すればいい?
浴室用手すりを検討する際は、
住宅改修も行っている福祉用具専門相談員に相談するのがおすすめです。
専門相談員であれば、
- 浴槽手すりで対応できるか
- 住宅改修が必要か
- ユニットバスでも施工可能か
といった点を、実際の浴室状況を見ながら判断してもらえます。
浴室用手すり選びで失敗しないためのポイント
浴室用手すりは「とりあえず付ければ安心」というものではありません。
- どの動作が一番不安か
- 浴槽の出入りか、洗い場の立ち座りか
- 一時的な対策か、長期的に使うか
これらを整理したうえで、
浴槽手すり・住宅改修・後付け手すりの中から最適な方法を選ぶことが大切です。
浴室は転倒リスクが高い場所だからこそ、
早めに専門家へ相談し、安全な入浴環境を整えましょう。





コメント