車いす生活を始める前に知っておきたいこと

使い始めてから困りやすいこと

車いすの導入は、本人だけでなく家族にとっても大きな変化です。
「車いす生活って大変そう」「部屋に置けるかな」など、不安を感じる方は少なくありません。

今回は、車いす生活を始める前に知っておきたいポイントをまとめました。
準備や工夫を事前に理解しておくことで、使い始めたときの戸惑いを減らせます。


ポイント1|サイズと導線を確認する

車いすのサイズは、種類や用途によって異なります。
家庭用の標準的な車いすは幅約60cm、奥行き約1m程度ですが、通路や家具の配置によっては通れない場合があります。

チェックしたいこと:

  • 玄関や廊下、トイレ・浴室の幅を測る
  • 家具の配置や段差、カーペットの厚みを確認
  • 回転スペースが必要な場合は直径1.2m程度は確保

設置スペースが足りない場合は、家具の移動やベッドの位置を工夫する必要があります。
福祉用具専門相談員に部屋を見てもらい、最適な配置を提案してもらうと安心です。


ポイント2|車いすの種類と機能を知る

車いすには、大きく分けて自走用と介助用があります。
自走用は本人が手で押して動かせるタイプ、介助用は家族や介助者が押すタイプです。

選ぶときに確認したいこと:

  • 使用者がどれくらい自分で操作できるか
  • 持ち運びや収納のしやすさ(折りたたみ可否)
  • ブレーキやフットサポートの操作性
  • 長時間座っても疲れにくいクッション性や背もたれの角度

便利な機能を追加するほど操作が複雑になることもあります。
必要な機能だけを優先することが、快適な車いす生活につながります。


ポイント3|安全性と使いやすさの確認

車いすは移動を助ける道具ですが、使い方や環境によっては転倒やけがのリスクがあります。
以下をチェックしておくと安心です。

  • ブレーキは確実にかかるか
  • 床との段差やスロープを安全に通れるか
  • 椅子やテーブルなど、周囲の高さに合わせられるか
  • 移乗や立ち上がりが無理なく行えるか

最初は短距離の練習から始め、操作や段差に慣れることが重要です。
介助が必要な場合は、家族や介助者と一緒に練習しておくと安全性が上がります。


ポイント4|日常生活での工夫

車いす生活では、ほんの小さな工夫が安全性や快適性に直結します。

  • 通路や床に物を置かず、歩行や回転スペースを確保する
  • 段差にはスロープやマットを活用する
  • 荷物は座面下や専用バッグにまとめる
  • 長時間の座位による腰痛やむくみを防ぐため、定期的に体勢を変える

日常生活に合わせた工夫は、車いすに慣れるスピードを早め、生活の質を上げてくれます。


まとめ|準備と確認で快適な車いす生活を

車いす生活を始める前に大切なのは、以下の4つです。

  1. サイズと導線を確認する
  2. 車いすの種類や機能を理解する
  3. 安全性と使いやすさをチェックする
  4. 日常生活での工夫を考える

これらを事前に確認し、必要に応じて福祉用具専門相談員に相談することで、安心して快適に車いす生活を始められます。
少しの準備と工夫が、毎日の安心につながります。

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